株式会社ヤマト光学
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商品と生産能力
商品紹介
ヤマト光学では、ISO9001に基づく厳しい品質水準と、お客様が求める基準それぞれを徹底的に遵守することにより、レンズの精度を保っています。
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対応できるレンズ
レンズの形
カメラ用・プロジェクター用など、お客様の用途に応じて様々なレンズを製造しています。
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デジタルカメラ用
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コンパクトカメラ用
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一眼レフカメラ用
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FAレンズ用
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車載用
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液晶プロジェクター用
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CCTV用
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テレビレンズ用
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交換レンズ用
レンズの直径
ヤマト光学では、どのような硝材でも3mm~150mmまでのレンズを製造可能です。
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硝材の種類
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HOYA(株)
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(株)オハラ
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光ガラス(株)
ヤマト光学では、どのような硝材でも3mm~150mmまでのレンズを製造可能です。
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検品体制
JIS Z 9015-1に基づく厳しい検品体制
「JIS Z 9015-1」とは抜取検査のJIS規格であり、正確かつ迅速に検査を行うための検査方式を定めています。ヤマト光学では、この規格に基づく合格品質水準(AQL)を1.0%以下に設定し、レンズの内容・外観・形状・屈折率が正常であるかどうか丁寧に確認します。さらに、お客様の工程がスムーズに流れるよう、ご要望によっても検査基準を新たに設定し品質維持に努めます。
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金型作製及び管理
自社作製だからこそ可能な短納期対応
ヤマト光学では、プレスに使用する金型の設計から作製、保管までをすべて自社にて行っております。このことにより、外部委託にかかる時間が短縮され、お客様の発注から納品までのリードタイムをできる限り短くします。また金型の質は、プレス後の出来映えを大きく左右する大切なものであるからこそ、自社で技術・ノウハウを蓄積して品質向上を目指しています。
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スライス加工
細く円筒状にしたガラス棒を何本も束ね、スライシングマシーンでまとめて切断します。プレス品に比べて精度が高いことがスライス加工品の特徴であり、外径公差・中心圧公差ともに±0.02mmという正確な切断が可能です。
生産能力
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生産能力
ヤマト光学の工場は月産400万ピースの光学レンズを製造できる生産能力を備えており、大小様々なロットへの対応が可能です。
生産設備
納期の目安
どのようなレンズの形・硝材でも通常ご発注から2~3週間程度での納品が可能です。
(外径50mm以上の商品については3週間が目安です。)
社員数
30名 (2023年5月現在)
ヤマト光学は、長年培ってきた高精度のリヒートプレス技術と月産400万ピースの生産能力を支える設備でお客様のニーズに応えます。
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生産体制
ご発注いただいた商品には、初めの工程から1点ごとに製造番号が付けられ、工場を出るまで同じ番号で管理されます。また、各工程にパソコン端末を設置し作業内容を随時更新することにより、工場のどこにいても進捗状況を容易に把握できる仕組みになっています。トレーサビリティにも優れ、問題が発生した場合は全工程を視野に入れて原因の追跡を迅速に行い、本質的な改善に着手することを心がけています。また週初めの役職会議では、1週間のプレス計画を明示し各プレス炉ごとの納期管理を徹底して行っています。
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工程紹介
①切断
レンズを製造する最初の工程です。スライシングマシーンでガラス板を切断してプレスの素となる材料を作成します。ガラスの重量は各プレス品ごとに異なるため、切断形状を予め計算によって定めた上で切断を開始します。可能な限り均一な形状・重量に切断し、バラつきを最小限に抑えます。
②秤量
秤量とは切断したガラスを重量によって量り分ける作業のことです。プレス機にかける前に重さを均一にしておく必要があるため、この作業で重いガラスを選別します。肉厚公差の小さなガラスも選別可能である高精度自動秤量機(10台)を用いて選別作業を行います。
③バレル
秤量作業で量り分けたガラスをバレル研磨機にかけ、重いガラスから順に重量を減らします。研磨機には回転バレル研磨機と振動バレル研磨機があり、用途に応じて使い分けます。研磨が終わり、重量が目標範囲内に定まるとプレスする材料ができあがります。
④金型作製
ヤマト光学では、金型はすべて自社で設計・作製・管理しています。プレス成型の精度をより高いものにするために、硝材やガラスの形状に応じて緻密に設計を行い、NC旋盤2台を用いて作製します。自社で作製することにより、リードタイムの短縮やきめ細やかな試作品対応、品質水準の維持を可能としています。
⑤プレス
ガラスを電気炉で軟化させた後、ガスバーナーで適温に熱した金型に入れ、圧力を加えて成型し、レンズの原型を作る作業です。ガラス材料を軟化させる温度条件やプレスする金型の温度条件は、光学ガラスの種類によって多種多様であり、安定した成型を行うために厳密な温度管理を徹底しています。ヤマト光学には11台のプレス機があり、外径5~160mmまでの成型が可能です。また、成型の難易度が高い肉厚品(肉厚寸法が外径寸法の1/2を超えるもの)も数多く手がけています。
⑥アニール
光学ガラスはその内部で分子の配列が乱れていれば、レンズとしてうまく機能しません。アニール処理とは、熱処理によって分子の配列を整え、光学的性質を均一にする作業のことです。アニール処理は時間のかかる工程であり、中には数日間かかるものもありますが、ヤマト光学では42基のアニール炉を備えて高い処理能力を実現しています。
⑦光学測定
アニール作業を終了したレンズは光学測定を行い、屈折率や分散値が規格内に入っているか確認します。測定には(株)島津製作所の精密屈折計KPR-3000(2017年導入 ハイエンド機)を使用し、各スペクトル線を測定します。屈折率の測定範囲は1.3~2.2と幅広い硝材に対応しており、精度も±0.0002まで測定が可能です。
⑧出荷検査
出荷する前にレンズの内容・外観・形状について最終検査を行い、品質を保証します。合格・不合格の判定は、各光学ガラスメーカーごとに定められた出荷検査抜取基準にて行います。またJIS Z 9015-1の抜取検査規格に則った規準も定め、合格品質水準(AQL)を1.0%以下に設定し、厳しい検査を行います。そのため、光学ガラスメーカーでは検査することなく次のお客様へ出荷するというスムーズな商品の流れが可能となります。